保管効率を高めるには?保管什器とロケーション

物流業務の大きな指標のひとつに保管効率があります。保管効率をアップさせて物流業務を改善するにはどうすればいいのでしょうか。単位面積当たり、コスト当たり、など保管効率の基準について、そして効率を高めるための什器とロケーションについて考えていきます。

保管効率の判断基準とは?

物流業務を考えるにあたり、保管効率は重要な指標のひとつといえるでしょう。より効率のいい保管とはどのようなものでしょうか。実際の活動を始める前に、まずは何についての効率を優先したいかを考えましょう。

次章から、以下の3項目から見た保管効率アップの方法についてご紹介していきます。

  1. 保管場所の単位面積当たりの保管量を増やしたい
  2. 保管にかかる場所のコストを減らしたい
  3. 作業時間を短くし、単位時間当たりの取扱量を増やしたい

単位面積当たりの保管量を増やす

今ある倉庫にもっと多くの物を保管し、単位面積で考えた保管効率をアップさせるには保管什器の見直しが効果的です。

大物や小物など、物品をサイズごとに分け、それぞれのサイズに合わせた棚や引き出しなどの保管什器を備えることで、既存の倉庫面積を活用しながら単位面積当たりの保管量を増やすことが可能になります。

小物棚は、奥行きが小さく、一段の高さが低く、段数が多い物を選びましょう。長尺物は、立てる、寝かせるなどの保管方法に合わせた冶具を用意します。重量物用の棚の上部に、軽量物用の棚を設置するといった方法も考えられますね。

本棚を例にとると、文庫本、単行本、雑誌、など大きさ別に保管すると保管量が増えることがわかります。

保管什器の改善事例はこちら>>>

保管場所にかかるコストを減らす

外部倉庫を賃貸で利用しているケースのように、コストで考えた保管効率をアップさせるには倉庫ロケーションの検討が有効です。

保管物を出庫の頻度ごとに分類し、出荷作業場を備えた物流の便のいい倉庫と、出荷作業場から離れた賃料の安い外部倉庫に分離保管することが考えられます。

毎日のように出荷する物品は当然便のいい倉庫、それも出荷場の近くに保管します。やや頻度の低いものは同じ倉庫でも出荷場から遠い位置に保管すればよいでしょう。

さらに、季節在庫など出荷の頻度がさらに低いものは外部倉庫に保管し、出荷日に合わせてまとめて輸送したり、季節分の在庫を両倉庫で入れ替えたりといった方法で対応します。

本棚で例えるなら、雑誌や新聞はテーブル近くのマガジンラックに、小説は壁の本棚に、調べもの用の資料は書庫や図書館に保管する、といった形で考えるとわかりやすいかもしれません。

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単位時間当たりの取扱量を増やす

作業員1人が1時間あたりに出荷できる数を増やしたい、というような時間的な保管効率をアップさせるには、作業動線を優先したレイアウトが有効になります。

ただし、作業動線を優先するレイアウトを検討していくと保管量、保管コストと相反する事象が発生しがちです。この際には、あらかじめ各項目の上限・下限など妥協点を決めて検討を始めるとスムーズに進められるでしょう。

作業動線を短くするには、受注履歴やピッキングの業務フローの検証が役立ちます。同時にピッキングされやすい物同士を近くに保管する、ピッキングする順番に沿った什器レイアウトとする、など典型的な業務フローを何パターンか想定し詳細に見ていくことでヒントが生まれます。

書店の本棚が同じテーマの文庫や雑誌・写真集などをまとめたコーナーがあったり、同一作家物をまとめたコーナーを作ったりするようなイメージです。

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物流業務改善の大きな柱となる保管効率。その保管効率をアップするためにまずは優先順位を決めましょう。面積か、コストか、時間か、優先順位がはっきりすれば取るべき対応も具体化しやすく、費用対効果のよい施策が生まれます。

優先するものに合わせて什器やロケーション、レイアウトなどを検討しましょう。各種什器やレイアウトの方法、または物流プロセス全体についてレビューしたいといった要望は、ぜひ物流のプロにご相談ください。

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