梱包資材、何十種類使っていますか?調達コスト削減のカギとは

段ボールなどの外装材から緩衝材など、多品種にわたる梱包資材の調達は、意外にも物流メーカーの悩みのたねになっていることがあります。手間がかかりますが、調達ミスが起きると業務が止まってしまうことにもなりかねません。大量の資材の調達コストを最適化するには何が必要でしょうか?

梱包資材調達にかかるコストとは

包装資材は段ボール箱や木箱といった外箱から、ストレッチフィルム、エアーキャップ、仕切りといった緩衝材、粘着テープ類、小分け袋や帯電防止袋、乾燥剤など、種類もサイズも多岐にわたります。

これを物品ごとに多数の資材メーカーへ発注するという業務フローで資材調達を行っていると、時間や管理コストはかなりのもの。調達口座だけでも複数発生することになり、注文から支払いまでそれぞれ資材メーカーごとの対応が必要になります。実は、この対応が物流企業の時間コストとなってかなり膨らんでいる場合があるのです。

一括調達システムで省力化

物流企業が資材の調達、購買業務を行うには、複数の資材メーカーから見積もりをとったり、総合的な評価をもとに取引先を選定したりといった作業が必要になります。これは時間、労力ともに大きな負荷がかかる作業です。「なんとか時間コストを削減できないか……」と思う場合も多いでしょう。そこでまず考えられるのは、多様な資材をそろえたメーカーから一括調達することです。調達先を1社に絞り込めば、管理コストは最小限で済むことになります。

ただし、自社の物流サービスに必要な資材を全種類そろえ、過剰な在庫を防ぐジャストタイムの納品ができる調達先と出会うまでには、それなりの時間と労力がかかるでしょう。自社の取り扱いサービスが変わり、これまでの調達先では取り扱っていない資材が必要になったり、調達先が廃業してしまって急に必要な資材がそろわなくなったりするリスクもあります。

そこで、梱包資材などの間接資材調達を支援するシステムの導入も考えられます。クラウド(SaaS)型などがあり、複数の受注企業との間で、相見積もりや見積もり依頼、見積もり回答、取引先選定などの作業を一括して行うことができます。調達業務を一元化し、業務を効率化することで調達コストを削減し、時間・手間とともに削減することができます。

エコとも関わる調達一本化

梱包資材の調達一本化のメリットは、コスト削減だけではありません。梱包材の中でも大量に発生するプラスチック製の梱包資材や緩衝材などは、再資源化原料として回収、リサイクルが求められています。適切なリサイクルを進めるためには素材などによる分別が必要ですが、調達先がバラバラの場合は素材の表示なども一元的に管理することが難しく、分別し難い場合があります。

経済産業省の調査によれば、新築戸建住宅の工事で発生するプラスチック製梱包資材の量は1軒あたりおよそ40~50kgとなり、樹脂の種類別に見ると8種類となっています。そこで、資材調達先を一本化することで多様な種類と量を持つ資材の分別・リサイクルに必要な情報もまとめて管理することができるのです。

 

物流企業にも日々のコスト削減努力が求められる中、適切な種類と量の梱包資材をそろえ、それでいて過剰在庫は持たないように調達を行うことは難しい業務です。調達先を一本化、またはシステムを用いて一元管理することにより、調達コストと時間・手間の削減、リサイクルしやすさの向上につなげることができます。

 

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