梱包材入門【袋編】

ポリ袋に紙袋、ファスナー付きの袋にレトルトの袋、身近にはさまざまな袋があります。今回は、梱包で使われる袋の種類をその機能ごとに詳しく紹介します。

滅菌したい!

医療用や食品などの内容物を袋ごと滅菌したり、袋を滅菌しておいて内容物を入れたり、といった場合に使います。ボイル滅菌、レトルト滅菌、放射線滅菌、ガス殺菌などそれぞれの滅菌方法に合わせた仕様の袋を選ぶことで滅菌が可能になります。

バリアしたい!

内容物の品質を保持したり、外部への流出を防いだりするために使います。何をバリアするかで袋を選択します。

内容物が光に弱く、色あせたり、劣化したり、変質したりする場合には遮光性の袋を用います。紫外線や可視光線など遮りたい光の波長に対応した袋を選びます。

におい

内容物のにおいが外に漏れないように、もしくは保管場所のにおいを内容物が吸収しないようにするために防臭タイプの袋があります。においの種類によって異なる袋がありますので、梱包用品メーカーに提案してもらうのもひとつの方法です。

水分・湿度・油分

こちらも内容物からの流出、外側からの流入、どちらのケースも考えられます。内容物の乾燥を防いだり、逆に湿ってしまうのを防いだり、両方の目的で防湿・耐油の袋を使用します。

酸素・ガス

酸素を通しにくい袋に酸化防止剤を同封することで、内容物の酸化を防ぐ食品用の袋が身近です。食品に限らず、酸化やオゾン劣化などの原因となる気体をバリアする目的で使われています。バリアではありませんが、ガス関連では野菜の傷みを抑えるためにエチレンガスを吸収する袋がスーパーでも売られています。

静電気

半導体や電子機器などは、静電気による影響を防ぐために専用の袋に入っていることがあります。袋の表面固有抵抗値を低くしている静電防止の袋で、抵抗値の大きさによって非帯電、導電などと呼び方が変わります。

商品性を上げたい!

袋の機能で商品性を向上させることもできます。どのような機能があるかを見てみましょう。

開けやすさ

せっかく購入してきた製品をいざ使おうと思ったら袋の開け口がなかなか見つからない、まっすぐに切れない、そんなイライラを感じたことはありませんか。エンドユーザーが最初に手にするのは梱包部分です。梱包の開けやすさも、その製品の商品性の一部としてお客様は感じています。せっかく製品がよくても、梱包によって商品性を下げてしまうこともありうるのです。商品性への第一歩「袋の開けやすさ」を考えてみましょう。

再シール性

複数個入りで、一度に使い切らないようなもの。例えば、封筒20枚入りの袋で考えてみます。1枚使って残りは購入した際の袋に入れて保管したいところですが、一度開けたら破れてしまう袋だったらどうでしょう。残りの封筒が汚れないように、袋側に再粘着性の接着剤がついている製品と比較すると、商品性が違ってきます。

印刷性

内容物を入れる機能が十分でも、そっけない無地の袋より、内容物を際立たせる色や模様、製品の説明を印刷することで商品性を高めることができます。

透明度

内容物の清潔さや形の美しさ、見た目のよさといったせっかくの商品性を不透明な袋や曇った袋で隠すのは惜しい。そんなときには透明度で袋を選んでみてください。中身が見えることで品質の高さをアピールすることができますし、手に取ったお客様の安心感にもつながります。

自立性

内容物が粉体のもの、液体のもの、または開封したあとに立てた状態で使うものの場合は、自立性のある袋を使うと商品性がアップします。ある程度の強度をもたせ、底にマチを付けるなどして自立性を高めた袋は、保管の際に箱や瓶に移し替えるといったエンドユーザーの負担を軽減し「よく考えられた製品」というイメージを与えます。製品のライフタイム全体を検討して、商品性向上の機能を袋にも求めてみてください。

このように、梱包で使われる袋の選び方次第で、内容物の品質を維持したり、商品性に付加価値をつけたりすることもできます。内容物や目的、機能に合わせて、さまざまな機能のなかからぴったりの袋を選んでみてください。

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